作家山崎豊子さん死去


「白い巨搭」「沈まぬ太陽」などで知られる
社会派小説の作家、山崎豊子さんが9月29日、

心不全のため亡くなりました。

88歳でした。

山崎さんは、吉本興業創始者の吉本せいをモデルにした「花のれん」で直木賞を受賞しました。

その後、65年には医学界の権威的体質をテーマとした「白い巨搭」を始め、「華麗なる一族」、シベリア抑留がテーマとなった「不毛地帯」など、次々とベストセラー小説を発表してきました。

山崎さんは取材した内で小説に使うのは1割ほどと言われるくらい情報収集にちからを注いてきました。


日航機墜落事故に着想を得て、航空会社の暗部について描いた「沈まぬ太陽」は200万部を超え、ドラマ化もされました。

ここ10年ほどは、体がこわばり動かなくなったり、指がまひしてしまうなど、様々な症状に悩まされていたといいます。

それでも、今年8月から週刊新潮で連載を始め、第1部を書き上げていたそうです。

数々の名作を生み出してきた方が亡くなるのは寂しいことです。


ご冥福をお祈りします。